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第32回 城島酒蔵びらき2026|九州最大級の日本酒祭りで味わった日本酒の楽しい一日

お出かけ

2026年2月14日、日本酒を楽しみに出かけてきました。

向かった先は、福岡県久留米市城島町。

兵庫の灘、京都の伏見と並び称される、九州が誇る日本酒の聖地です。

この地で毎年開催される「城島酒蔵びらき」は、九州最大級の日本酒イベント。

今年で第32回を迎えるこの祭典に、今年も参戦してきました。

酒好きの熱気に包まれた会場の様子、知っておくと得をする日本酒の豆知識、そして当日のリアルな立ち回りまで、トータルでレポートします。

城島という土地が持つ、日本酒への深い情熱

城島町は、筑後川の豊かな水と肥沃な大地に恵まれた、まさに酒造りのために存在するような場所です。

この小さな町に8つもの酒蔵が軒を連ね、それぞれが個性豊かな銘酒を醸し続けています。

旭菊、池亀、鷹正宗、筑紫の誉、比翼鶴、瑞穂錦、杜の蔵、若波、これらの蔵が一堂に会するのが、この「城島酒蔵びらき」なのです。

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普段は静かな町が、この日ばかりは日本酒を愛する人々で溢れかえります。

地元の方はもちろん、県外から、時には海外からも足を運ぶ人がいるというから驚きです。

日本酒という文化が、これほど多くの人々を魅了し、繋いでいることを実感できる、特別な一日でした。

日本酒を10倍楽しむための基礎知識

お酒を飲む前に、ぜひ知っておいていただきたいのが「日本酒度」という概念です。

これを理解しているだけで、自分の好みの一杯に出会える確率が格段に上がります。

日本酒度とは、簡単に言えばお酒の中にどれくらいの糖分が含まれているかを示す指標です。

プラスの数値が大きいほど糖分が少なく、スッキリとした辛口傾向になります。

逆にマイナスの数値が大きいほど糖分が多く、お米のふくよかな甘みを感じる甘口傾向になるのです。

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今回のラインナップを見ても、日本酒度+8の引き締まった辛口から、-14という濃厚な甘口(旭菊の銀生にごり酒)まで、実に多彩な味わいが揃っていました。

普段「辛口が好き」「甘口が好き」となんとなく選んでいる方も、この数値を見ることで、より確実に自分好みの日本酒に辿り着けるはずです。

また、もう一つ重要なのが「特定名称」と呼ばれる日本酒の格付けです。

本醸造酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒といった分類は、原料や精米歩合、製法によって決まります。

一般的に、精米歩合が高く(つまりお米を多く削って)、手間暇かけて造られたお酒ほど、繊細で華やかな香りと味わいになります。

いざ出陣!城島酒蔵びらきのシステムを理解する

西鉄電車に揺られて「三潴(みづま)駅」に到着したのは、お昼前のこと。

駅前にはすでにシャトルバスを待つ人々の列ができていました。

メイン会場の「町民の森」までは、このシャトルバスで約20分ほど。

バスの中では、連れ添ったもの同士が「今年は何を飲もうかな」と会話を交わしていて、すでにお祭りの雰囲気が漂っていました。

会場に着いてまずすべきは、「城島の酒飲みくらべ」チケットの購入です。

このチケットは2,000円で15枚綴り、さらにオリジナルのお猪口付きという、なんともお得なセット。

このお猪口は毎年デザインが変わるので、コレクターも多いのだとか。

チケットには重要なルールがあります。お酒は3つのクラスに分かれており、Aクラス(本醸造酒や純米酒など)はチケット1枚、Bクラス(純米吟醸クラス)は2枚、Cクラス(大吟醸・吟醸酒クラス)は3枚必要なのです。

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つまり、最高峰のCクラスばかり飲んでいると、あっという間にチケットが尽きてしまいます。

私は今回、妻とこのセットを2つ購入し、計30枚のチケットを握りしめて会場へ繰り出しました。

心の中で「さあ、どう使おうか」と戦略を練りながら。

会場の熱気と、一期一会の出会い

会場内は基本的にスタンディング形式のテーブル席です。

ちょうど移動される方がいたおかげで、運良くテーブルを確保することができました。

ここでこのイベントの醍醐味の一つ、「相席文化」が始まります。

私たちのテーブルには、まず地元のベテラン男性2人組が合流しました。

「城島の酒蔵びらきは毎年来ている」という彼らは、各蔵の特徴から裏メニュー的な情報まで、惜しげもなく教えてくれます。

次に現れたのは、神奈川から出張のついでに来たという男女ペア。

「ネットで調べて、どうしても来たくて」と目を輝かせていました。

そして最後に加わったのは、仲の良い母娘。

娘さんが日本酒好きで、お母様を連れてきたのだとか。「私はあまり飲めないんですけど、娘が楽しそうで」と笑顔で話すお母様の姿が印象的でした。

見知らぬ人同士が同じテーブルを囲み、「次は何を飲みます?」「あっちのCクラスは最高でしたよ」「この蔵は昔ながらの製法にこだわっているんですよ」と会話が自然と弾む。

こんな経験、日常ではなかなかできません。

お酒が人と人を繋ぐ、そんな言葉の意味を、身をもって体験した瞬間でした。

Cクラスをめぐる攻防戦

やはり一番人気は、最高峰のCクラス。

お酒を提供するカウンターが1箇所しかなく、特にCクラスの列は常に長蛇の状態でした。

一度並ぶと、お酒を手にしてテーブルに戻るまで20分から30分はかかります。

そして提供されるのは約50ccほど。

美味しいのであっという間に飲み干してしまい、すぐに次を求めてまた列へ、という無限ループに陥りそうになります。

ここで重要なのが「戦略的並び」です。

Cクラスの列があまりにも長い時は、比較的スムーズなAやBクラスの列に並ぶ。

そこで味わいの異なるお酒を楽しみつつ、Cクラスの列が短くなったタイミングを見計らって再度挑戦する。

この駆け引きも、城島酒蔵びらきを楽しむコツと言えるでしょう。

私が特に印象に残ったのは、ある蔵のCクラス大吟醸でした。

口に含んだ瞬間、フルーティーな香りが鼻腔を抜け、その後に優しい甘みと旨みが広がります。

雑味は一切なく、まるで綺麗な水を飲んでいるかのような滑らかさ。

「ああ、これが日本酒の最高峰か」と、思わず感嘆の声が漏れました。

しかし、後半は何を飲んでも美味しい状態に。。。

天候の変化と、賢い撤退戦

午後から雨が降り始めました。

2月の雨は冷たく、体が次第に冷えてきます。

名残惜しさはありましたが、少し早めに撤退を決定しました。

しかし、三潴駅行きのシャトルバス停には、すでに絶望的な長蛇の列ができていました。

このまま並んでいたら、体が完全に冷え切ってしまいます。

そこで私たちが選んだのは、「一旦駐車場行きのバスに乗り、そのまま折り返してJR久留米駅へ向かう」というルートでした。

この判断が大正解。

JR久留米駅行きのバスは各酒蔵を巡りながら進むので時間はかかりますが、車内が非常に温かかったのです。

そして何より、運転手さんの人柄に心が温まりました。

「一人でも多く乗せてあげたいから、皆さん詰めてくださーい!」という、サービス精神旺盛でユニークな運転手さんの呼びかけに、乗客たちが自然と応えます。

「ここもう少し詰められますよ」「荷物は膝の上に置きましょう」と、見知らぬ人同士が協力して隙間を作る。

そんな譲り合いの光景に、日本人の美しい部分を見た気がしました。

旅の締めくくりは甘いもので

JR久留米駅から電車に乗り、南福岡駅で一旦下車しました。

冷えた体とお酒の後の胃袋を、ミスタードーナツのコーヒーとドーナツで癒します。

温かいコーヒーを飲みながら今日一日の出来事を振り返るのは、なんとも贅沢なクールダウンでした。

「あの大吟醸は最高だったね」「来年はもっと早く行こう」「あの運転手さん、面白かったなあ」そんな会話をしながら、心地よい疲労感に包まれています。

お酒の余韻と、人との出会いの余韻。両方が混ざり合って、とても温かい気持ちになりました。

これから城島酒蔵びらきへ行く方へ

最後に、これから城島酒蔵びらきへ行こうと考えている方へ、いくつかアドバイスをお伝えします。

まず、早めの会場入りを強くお勧めします。

チケット購入も、お酒を注いでもらうのも、時間が経つほど混雑します。できれば開場時間に合わせて到着するのが理想的です。

テーブルは「シェア」の心で楽しんでください。

相席を恐れず、一期一会の会話を楽しむことが、このイベントの最大の魅力です。

普段なら話すことのない人たちと、お酒を介して繋がる。

そんな経験は、きっとかけがえのない思い出になるはずです。

移動ルートは臨機応変に考えましょう。

シャトルバスの列を見て、三潴駅だけでなくJR久留米駅方面などの別ルートも検討してみてください。

少し時間はかかっても、結果的に快適に帰れることもあります。

そして最後に、防寒・雨具対策は万全に。

2月のイベントですので、急な雨や冷え込みに備えることが大切です。特に午後から天候が崩れることも多いので、折りたたみ傘やカイロなどを持参することをお勧めします。

城島の8蔵が誇る銘酒たち。

それぞれの一滴に込められた蔵人の魂を、ぜひ皆様も味わいに行ってみてください。

きっと、日本酒への愛が深まる一日になるはずです。

城島酒蔵びらき 公式ホームページ:https://nanbu-shoko.jp/sakagura/

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